◆今週のお題「100万円あったら」◆
「ここに100万円があります。」
母がそういいました。
テーブルをはさんで
母と向かい合って座った彼は
来年、中学校を卒業するところでした。
母は続けていいました。
「義務教育が終わるのだから、
これからは、これを使って
好きなように生きてゆきなさい。」
最初はひどく驚いたようですが、
次第に、嬉しさがこみあげてきました。
自由！！
そして、それから……。
「よい人生だった」と実感できるのは、ずっと先の人も多いですよね。上手くいくことばかりではないと思います。自分で未来をデザインしたら、修正を重ねても、大丈夫ですよ。
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本日の一杯☕
なんでも考え方次第
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彼は、中学校を卒業して
働くことにしました。
両親は認めていましたが、
親戚からは非難の嵐です。
しばらくすると、
勉強の必要性を感じ
通信制の高校に通い卒業しました。
もちろん、授業料は自分で支払いました。
金融の勉強も始め、
資産も増やしてゆきました。
その後、彼はどうなったでしょう。
勉強することが楽しくなりました。
起業をして忙しくも楽しい日々。
大学と大学院に通い、
色々な資格も取りました。
彼はこんな風にいっています。
「やりたいことがわかってから
勉強しても遅くないよ。
自分のお金で勉強した方が身に付くしね。」
他人のアドバイスを素直に受けながらも
いつも、自分で決断していました。
他人が発したマイナスの言葉を、
プラスに変えて返すような人なのです。
豊かな人生だな、と思います。
もし、レールを外れても、
行先もルートも様々なのだから、
これでおしまい、
なんてことは、ないのです。
母はそれからすぐに病気で他界しました。
自分にも他人にも、
とても厳しい人でした。
100万円を渡すことで、
生きる術を、
教えたかったのかもしれません。
その100万円は、
なくなってしまったのでしょうか。
今もなお、活き続けているような気がします。
