「意見を言うとき気をつけること」で
主語は「自分」にしましょうと記しました。
では、「他人」で始めたらどうなるでしょう。
あなたは親切ですね。
妻は料理が上手なんです。
君はセンスいいね。
彼はすごく頑張っている。
彼女は太陽みたいにキラキラしてる!
このような言葉がならぶと、
こころがほんわかしませんか?
ゆったりした気持ちになるし、
幸せで前向きな感じもします。
言った方も言われた方も、まわりで聞いている人たちも、
こころがヴェールでふんわり包まれたかのよう。
おまえはホント意地悪だね。
アイツは料理がへたくそなんだ。
キミはセンスのカケラもないね。
彼は努力が全然足りない。
彼女はなんか暗い。
このような言葉を、使う場面が浮かびません。
わたしは文字にしただけで、とてもイヤな気分になりました。
言った方も言われた方も、まわりで聞いている人たちも、
どんよりした気分になるのではないでしょうか。
同じような言葉を使っている人が引き合うようです。だから友達の友達と意気投合することがあります。
*********************
本日の一杯 ☕
使う言葉が、いつもの顔を作る
*********************
なぜ否定的な言葉を控えた方がよいのでしょう?
だれかのこころを傷つけるから……もっともです!
否定的な言葉を使い続けると、
表情が言葉にマッチしてしまうから。
わたしはそれも大きな理由のひとつだと思います。
顔は表情を記憶してゆきます。
一瞬でどんなに素敵な笑顔が作れても、
ひとりでパソコンに向かっているとき、読書をしているとき、
記憶された表情になっていますよ。
頭のなかでも言葉たちは巡り、声にださなかったとしても
ちゃんと顔にはでています。
否定的な言葉を使うことが多いなら、どうか気をつけて。
眉間にシワがよったり、口をとがらせたりしているでしょう?
目つきが鋭くなって、文句もたくさん出ているのでは。
それでは、力になってくれる人が現れても去ってしまいますよ。
やわらかい笑顔を持っている人なのに、
もったいないと思ったことがあるのです。
あなたは少し配慮した方がよかったかな。
妻はあまり料理が得意ではないんですよ。
キミは独特のセンスがあるね。
彼は困っていることがあるのだろうか。
彼女は人見知りするのかな。
言い回しを少し変えると、
自然に相手を思いやる気持ちがこもった表現に。
そのような言葉を紡いでいけば、
笑顔で過ごせるのではないでしょうか。
環境や状況はすぐに変えることが難しいでしょう。
言葉ならなんとかなりそうですよね。
我慢するのではなくて、できることから。