高校生だったころの話です。
その日の体育の授業はバレーボール。
わたしは球技があまり得意ではありません。
手でボールを受けるって、
コツをつかんでいないからか、
バレーボール=痛い、という印象。
コートに入るとドキドキが止まりません。
ボールがこっちにくる!
わ、わたし? 返していいの?
迷いながら手を出して、
ヘンな受け方をして、
突き指してしまいました。
人差し指は包帯で
ぐるぐる巻きになりました。
手のひらや手首も固定され、
動きが制限されます。
さて、困りました。
学期末試験はすぐ。
利き手を突き指したので、
ペンを持つことができないのです。
どうしよう!!
手は他にもある。
幸いにも両手が使えるのです。
利き手じゃなくたって、なんとかなる。
利き手ではない方で
答案に記入することにしました。
読めたらいい。
答案の最後に、
「利き手をけがしました。
字がよみにくいこと、ご了承ください。」
と記しました。
試験の結果は
実力通りだったと思います。
最後のメッセージに対して、
コメントやイラストを下さる
先生もいらっしゃいました。
どうして、
「できない」
と思わなかったのか、不思議。
問題解決にまっすぐに
取り組んだことが、
よかったのでしょうか。
わたしは左利きなので試験ではちょっと困ることがあります。左側に設問番号が付してある回答用紙だと、手で隠れてしまうのです。とくに、後で考えようと飛ばしたとき、欄を間違えて記入してしまう。右側にもあるといいなぁ、と思います。 店頭に文房具が揃う季節になりましたね。新しい文房具を手にするとわくわくします。こころも桜色に染まりそう。
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本日の一杯☕
目標があると、前向きになる
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11月のある日、簿記検定試験を受けるため
会場に向かいました。
開始時間よりずっと早く着いたので、
周辺を散策することに。
日曜日、早朝の繁華街は人気もなく、
ビルの隙間に子猫たちを発見。
さわろうとしたら、どこからともなく現れた
親猫にひどく怒られました。
あぶなかった~。
それにしてもいい天気、のどかだなぁ。
まだ、たっぷり時間はある。
ん? と、と、と、時計
動いてない!?
電池が切れていました。
余裕どころか、
ギリギリで試験会場入り。
間に合ったのは奇跡です。
試験中は、会場にある時計を
なんども見ていたので、
試験監督がわたしを気にしていたよう。
それでも、
無事に終えることができました。
実は、簿記検定試験を受けると決めたとき、
高校生のころのできごとを思い出しました。
どんなことがあっても、棄権はしない。
利き手でペンを持ち、
反対の手で電卓を打ちます。
いざというとき、
足でも電卓を打てるんじゃないかな。
口でペンが使えるんじゃないかな。
練習してみたら早くはないけど
足指で電卓が打てるようになりました。
口でペンを操って字を書くことは、
かなり難しく断念しました。
でも、これで、大丈夫!
備えあれば憂いなし、です。
自分なりに対策して努力したことが
自信につながりました。
悪い場面を想像しても、あきらめの感情が、
これっぽっちも
こころに湧いてこなかったのです。
はっきりした目標があると、
どんなことが起こっても、
ひるまずに立ち向かえるような
気がします。
今週のお題「試験の思い出」