なごみカフェ 

~豊かなこころで、シンプルな暮らし~

あきらめることを考えないと

 

高校生だったころの話です。

 

その日の体育の授業はバレーボール。

わたしは球技があまり得意ではありません。

 

手でボールを受けるって、

コツをつかんでいないからか、

バレーボール=痛い、という印象。

 

コートに入るとドキドキが止まりません。

 

ボールがこっちにくる!

 

わ、わたし? 返していいの?

 

迷いながら手を出して、

ヘンな受け方をして、

突き指してしまいました。

 

人差し指は包帯で

ぐるぐる巻きになりました。

手のひらや手首も固定され、

動きが制限されます。

 

 

さて、困りました。

 

 

学期末試験はすぐ。

 

利き手を突き指したので、

ペンを持つことができないのです。

 

 

どうしよう!!

 

 

手は他にもある。

 

幸いにも両手が使えるのです。

利き手じゃなくたって、なんとかなる。

 

 

利き手ではない方で

答案に記入することにしました。

 

 

読めたらいい。

 

 

答案の最後に、

 

「利き手をけがしました。

 字がよみにくいこと、ご了承ください。」

 

と記しました。

 

 

 

試験の結果は

実力通りだったと思います。

 

最後のメッセージに対して、

コメントやイラストを下さる

先生もいらっしゃいました。

 

 

どうして、

 

「できない」

 

と思わなかったのか、不思議。

 

 

問題解決にまっすぐに

取り組んだことが、

よかったのでしょうか。

 

f:id:nagomi_cafe:20220226163455j:plain

わたしは左利きなので試験ではちょっと困ることがあります。左側に設問番号が付してある回答用紙だと、手で隠れてしまうのです。とくに、後で考えようと飛ばしたとき、欄を間違えて記入してしまう。右側にもあるといいなぁ、と思います。 店頭に文房具が揃う季節になりましたね。新しい文房具を手にするとわくわくします。こころも桜色に染まりそう。

 

*********************

 本日の一杯

 目標があると、前向きになる

*********************

11月のある日、簿記検定試験を受けるため

会場に向かいました。

 

開始時間よりずっと早く着いたので、

周辺を散策することに。

 

日曜日、早朝の繁華街は人気もなく、

ビルの隙間に子猫たちを発見。

さわろうとしたら、どこからともなく現れた

親猫にひどく怒られました。

 

あぶなかった~。

 

それにしてもいい天気、のどかだなぁ。

 

まだ、たっぷり時間はある。

 

 

 

ん? と、と、と、時計

動いてない!?

 

 

電池が切れていました。

 

 

余裕どころか、

ギリギリで試験会場入り。

間に合ったのは奇跡です。

 

 

試験中は、会場にある時計を

なんども見ていたので、

試験監督がわたしを気にしていたよう。

 

それでも、

無事に終えることができました。

 

 

実は、簿記検定試験を受けると決めたとき、

高校生のころのできごとを思い出しました。

 

 

どんなことがあっても、棄権はしない。

 

 

利き手でペンを持ち、

反対の手で電卓を打ちます。

 

 

 

いざというとき、

 

足でも電卓を打てるんじゃないかな。

口でペンが使えるんじゃないかな。

 

 

練習してみたら早くはないけど

足指で電卓が打てるようになりました。

 

口でペンを操って字を書くことは、

かなり難しく断念しました。

 

 

でも、これで、大丈夫!

 

 

備えあれば憂いなし、です。

 

 

 

自分なりに対策して努力したことが

自信につながりました。

 

 

悪い場面を想像しても、あきらめの感情が、

これっぽっちも

こころに湧いてこなかったのです。

 

 

はっきりした目標があると、

どんなことが起こっても、

ひるまずに立ち向かえるような

気がします。

 

 

 

今週のお題「試験の思い出」