なごみカフェ 

~豊かなこころで、シンプルな暮らし~

そのままだったら……

 

わたしは左利きです。

 

今は個性と認められたのか(?)

左利きが増えたと感じます。

 

 

幼稚園に通っていた頃、

真似て書く文字が鏡文字だったので、

右手を使うように書道を習ったのですが、

効果はありませんでした。

 

筆は筆、ペンはペン。

 

わたしはずっと、

左手を使っていました。

 

 

右利きの方が暮らしやすい。

 

 

それでも、

だんだん道具で困ることも減ってゆきました。

 

たとえば、缶詰。

 

プルトップ型が増え、

久しく「缶切り」を使っていません。

 

不便に感じることもありますが、

左右を使い分け、生活しています。

 

横書きは書いた文字をこすって進むので、指が汚れてしまうのも、左利きあるある。 以前、11人で集まったら左利きが9人だったことがありました。向かい合って座っても鏡にならないので左利きはソワソワ。自分が間違っているみたいと右利きもソワソワ。いつもの感じ、って安心なのですね。

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 本日の一杯

 厚意はありがたく受け取る

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やりにくいな、と感じるのは、

 

試験の解答用紙。

 

記述式でも、マークシートでも、

左右に設問の番号が付してあれば、

と思うのです。

 

 

学生の頃、

後期試験の最中のできごとです。

 

このペーパーテストを落としたら、

単位がもらえません。

それは必須科目だったので、

進級に影響するのです。

 

 

集中して、順調に解いてゆきます。

 

 

しばらくして、

背後で咳払いが聞こえました。

 

広い教室なので、

間隔をとって座っているはずなのに。

 

それはもう、しつこいほど。

 

 

気が付くと、机の横に

ブルーのスカートが現れました。

 

教授が机間巡視しているのです!

 

な、なにごと?

 

慌てて解答用紙に向かうと、

頭の上から言葉が降ってきます。

 

 

  ず

 

    れ

 

      て

 

        る

 

 

 

え!

 

ホント!

 

三分の二くらい!

 

 

頭の中が真っ暗になり、凍り付き、

危険マークが点滅しました。

 

 

ラスト10分!

 

 

教授から、

「あのとき、どう伝えようかと思ったわよ。

 正解でも×にしなくちゃならないし。

 本当は試験中にああいうこと、

 ダメなのよ。」

 

 

無事、試験をパスすることができました。

 

 

もし、試験監督が助手だったら、

もし、そのまま提出していたら。

 

そう思うと、ぞっとします。

 

教授、ズレを教えて下さって

ありがとうございました。

 

以後、

途中でズレていないか

確認するようになりました。

 

 

 

今週のお題「ゾッとした話」

マークシートの解答用紙は、

 見ただけでゾッとします。