理科の実験でのことです。
実験室ではグループごとに
テーブルにつき実験をします。
まず、先生のテーブルに集まり
説明、注意を聞き、それから
グループごとに実験を始めます。
わたしはその日、
先生を取り囲む輪から
少し離れたテーブルにいました。
なんとなく、そんなふうに
なってしまったのです。
実験から気がそれていたのでしょう。
ぼんやりと説明を聞いていました。
「……ですから、
○○と××は
絶対に混ぜないように。」
そんな言葉が聞こえました。
ふうん。
目の前を見ると、
○○と××が入った試験管がありました。
どうして混ぜちゃいけないんだっけ?
しばらく考えていたのですが、
手は動いていたのか……。
そう、混ぜてしまったようです。
はっきりと記憶はないのですが。
パリン!!
試験管が割れる音がして、
白い煙がモクモクと立ちました。
ドラえもんの道具で雲を出したの?
と思えるほど、見事です。
晴れた上空を飛行機で飛び、
太陽に照らされた雲を下に見る感じ。
きれいだな。
あっという間に教室は白く煙り、
視界が奪われました。
それなのに不思議とパニックにはならず、
先生が教室の外へ出るように
誘導して終息しました。
ほんとうに、爆発したようです。
んくく……。おもしろそうなものをみつけたから、おもいきりひっぱってみる。つまらなかったら、ちがうのをみつける。ダメってとりあげられたのが、きっと、すごくおもしろいんだ! こわいこと? しらないよ。
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本日の一杯☕
説明を聞こう、説明書を読もう
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今なら、有毒ガスが
発生するかもしれないことや、
大事故につながる可能性も
容易に想像できます。
そして、その頃よりも経験が増えた分、
好奇心より恐怖心が勝り、
無謀と思える行動をしなくなりました。
圧力鍋って
どうなっているんだろう?
そう思って、
使用中に蓋を開けてしまった人も。
調理中のものが、
一瞬で天井に貼り付いて、驚いたそう。
「顔を出さないでよかった~。」
そのときは、
笑い話で盛り上がりました。
好奇心を満たすのは、
危険と隣り合わせのことも。
どうか、ご注意ください!
今週のお題「爆発」