キラキラした目や、夢を追うことは
若い人の特権だと思っていました。
歳を重ね、だんだん落ち着いてゆき、
もう、酸いも甘いもわかりますよ、
どーんと構えて穏やかで……。
食事も運動も、若い頃とは違うもの。
たくさんのことを手放したり諦めたりして
淡々とした日々を送ってゆきたい。
70歳くらいになれば、
こんな風に考えると思っていました。
でも、この考えが、
見事にひっくりかえりました。
色であらわすとしたら、太極拳のクラスはこんな感じ。あちらこちらで笑顔の花が咲いて、発した言葉がキラキラ散ってゆく。わたしはそのキラキラを浴びてよい気分。パワーチャージする。年齢は関係ないのです。
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本日の一杯☕
いつも青春
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太極拳のクラスにでて、思いました。
「なんだか幸せをもらっている気がする。」
ああ、
サムエル・ウルマンの「青春」という詩。
初めて働いた企業で、
『「青春」という名の詩
―幻の詩人サムエル・ウルマン』
という本をいただいたのです。
わたしはこの詩が大好きでした。
ただ、60歳や80歳の青春を、
想像することはできませんでした。
太極拳のクラスは
70歳以上の方も多いのですが、
ひとつの動きを丁寧に練習する姿は、
学生のように目が輝いています。
自主練習の時間は、
教えあったり、励ましあったり、
始終、和やかな雰囲気です。
わたしは、幸せのシャワーを浴びていました。
クラスを見渡すと、みんな幸せそう。
幸せの詰まったクラスなんだ。
人の持つパワーを改めて感じました。
「気軽に海外に行けるようになったら、
南の島に行きたいわ。
去年は飛行機を予約したけど、
ダメだったの。」
とおっしゃっていた先輩は、
とびきりの笑顔で、未来を見ていました。