学生のとき、水ぼうそうになりました。
キャンパスを歩いていたら、
白衣を着た人に突然呼び止められ、
医務室に連れていかれました。
「それ、水ぼうそうだと思うから、
すぐ帰って病院に行って！」
こんな大人で？
病院に行くと、案の定、
水ぼうそうと診断され
しばらくは自宅待機とのことでした。
困りました。
来週には、絶対に出席しないと
絶対に単位がもらえないという
講義があったのです。
その単位を落とすと致命的です。
でも、楽天的に考えていました。
病気なんだし、
診断書を出してもらえばなんとかなる。
仕方ないことなんだから。
これだ！ なんの根拠もないけれど、突然そう思うことがある。一直線。色々考えても結果がどうなるかわからない。ダメだったね、で、笑って済ませることができるなら、ひらめいたことを何度だってトライ！
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本日の一杯☕
きっぱり主張する
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通学が許可されると、
まっさきに講師室に向かいました。
これでまでの経緯を話し、
救済措置をお願いしました。
すると、
「一度でも講義を欠席したら、
そこで終わりって言いましたよね。
どんな理由があれ、単位はとれません。」
けんもほろろって、
こういう状況なんだな……。
それでも、引き下がらず、
同じことを何度も言い続けました。
役に立ちそうなウソも思いつかないし。
しばらくすると、講師が折れて
言いました。
「講義が終わったところまでテキストを
暗記してきなさい。
一週間後、ここにきて
私の質問に答えられたら考えます。
大切なところは
クラスメイトに聞きなさい。」
よし！
早速、友人のところに行きました。
「……そういうわけだから、
ノートを見せてほしいの。
ポイントも教えて！」
すると、
「ノートをとることはなかったよ。
講義の内容は全部テキストに書いて
あることばかりだから。
ポイント？ ないない。
だから、全部テキストに書いてあるって！」
一週間後、再び講師室に向かいました。
講師が質問と次々してきます。
わたしは、どの質問にもだまっていました。
最後の質問が終わると、言いました。
「全部、テキストに書いてあります。」
講師は激怒しているようにみえました。
「クラスメイトに聞かなかったのですか？」
「聞きました。講義の内容は全部テキストに
書いてあるって言ってました。」
そうやって、テキストも暗記せず、
続きの講義に出席でき、
無事に単位をもらうことができました。
めでたし、めでたし？
今週のお題「サボる」
