人も食物も仕事も……、
苦手、と思うことありますよね。
苦手意識がマイナスの感情を生み、
結果、自分を苦しめてしまう。
わたしは、そういう人でした。
そこで、こころを救うため、
どうしたらいいか考えました。
苦手達に遭遇したら、
まず、認めることにしました。
それは、そういうものである。
感情を除いてから、
どう向き合っていくか考えると、
落ち着きます。
こころがイヤイヤの塊でいっぱいのまま、
我慢を重ねると辛くなります。
もちろん、
逃げられるときは全力で逃げます!
でも、逃げられない、
逃げられるけど留まっていたい。
そういうときがあります。
なにより、
向き合うことで世界が広がる。
ちょっとした成長を感じるのです。
野菜も果物も色々な食べ方がありますね。食事にもデザートにも。初めての食べ方に出会うとハッとします。 *20代後半まで納豆が苦手でした。半年に一度くらい、どうして苦手なんだっけ?、と思い、食べては無理、の繰り返し。好き嫌いをなくそうと思ったことはありません。あるとき、これなら食べられる、というものに出会いました。そこから広がって、いまはどんなものでもOK。冷蔵庫に常備しています。 **これは苦手だけど違うものは好きかもしれない。その繰り返しで、苦手なものがどんどん減ってゆきました。
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本日の一杯☕
「好き」を増やしてゆく
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「ニンジンはきらい」
その子はいいました。
ハンバーグに添えられた
ニンジンのソテーを、そっくり残しています。
「ニンジンがきらい、
ってわけではないと思うよ」
わたしは、そう返しました。
そして、
ニンジンの残ったお皿を持って
キッチンに行きます。
ニンジンにカボチャを合わせ、
レンチンしてつぶします。
あつあつのうちに
少量のバターと砂糖を加えて混ぜます。
それをラップに包んで
茶巾絞りのようにまとめます。
棒状のクラッカーを折って、
ちぎったレタスを葉に見立て、
てっぺんに添え、
クラッカーをさします。
ゴマをちょっと飾って、
丸いビスケットに置いたらできあがり。
「はい、どうぞ」
「これは、なに?」
「ニンジンとカボチャのミカン」
すっかり食べてくれました。
「これはおいしいよ!」
「ニンジンが入っているのに?」
わたしは、その子にいいました。
「ニンジンが苦手じゃなくて、
食べ方が苦手だったんだね。
そういうこと、たくさんあるよ。
だから、一回で決めないでね。
それにね、
ぜんぶを好きにならなくてもいいの。
好きなものをみつけるのが
楽しいだけだから」
「好き」を増やして
明るく楽しく暮らしてゆきましょう。
今週のお題「苦手だったもの」