物を、長く使い続けることが、
大切にするということなのでしょうか。
長いこと、しまわれていた物は、
粗末に扱われているのでしょうか。
「大切にする」方法は、人それぞれだと思います。
同じ物を長く、メンテナンスをして使っている。
同じ物を長く、古びたまま使っている。
使わずにしまっている。
どんな状態であれ、その物に気持ちが入っていたら、
大切にしているのだと思います。
父は、買物が大好きでした。
センスがよいのです。
どこでみつけたのか不思議なほど。
でも、買ってきては包装も解かず、
使わない物がありました。
わたしは、もったいない、と思ったのです。
だって、使いもしないのに。
「使わないのに買ってきて、もったいないよ」
そういうと、
「使うために買うわけじゃないから。探すのが楽しくて、
買うのが楽しくて、持っているのが嬉しいから」
来客があったとき、ちょっとしたお礼をしたいとき、
その中から、贈りたい方にぴったりな物を選んで、
プレゼントしていました。
きっと、楽しさや嬉しさが、
物の中に入っているのだと思います。
その気持ちも、贈りたかったのだと思います。
大切な人にぴったりの素敵な物をみつけたら、プレゼント用にラッピングして、今度会う時に渡そう。人のことを考えられるなら、今、こころに余裕がある。慌ただしいなかで、プレゼントを探すのはむずかしい。喜ぶ顔がみたいから、その顔を思い浮かべて、買物をするのは楽しい。
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本日の一杯 ☕
大切にする方法は、ひとそれぞれ
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シンプルに暮らすには、
あまり物を持たない方が、よいと思います。
でも、購入したことをちゃんと覚えているなら、
たくさんの物に囲まれて暮らすのも、よいと思います。
信念があるかないか。
大切にする方法は、ひとそれぞれ。
だから、断りなく人の物を処分するのは、
人の思いも捨ててしまうことになるかもしれません。