本格的な味を家庭で再現できるような
調味料もたくさんあり、
手軽にさまざまな味を楽しむことができます。
つぎつぎと新製品が登場して、
どんどん複雑になっていくような印象を受けます。
そのおいしさは、本物でしょうか?
天然塩はうま味がありほんのり甘く、
自然発酵の味噌は出汁をとらなくても十分。
そして、まろやかな醤油があれば、
わたしは、日々の食事に困りません。
常に新しい味を追い求めなくとも
よいのではないでしょうか。
得意な料理を軸に、それぞれの家庭料理を。
本格的な味はプロにまかせて楽しんでみては。
安価な食物は旨味調味料や添加物などで、おいしさを感じる加工がされているものもあります。安くておいしくて日持ちするものは注意して。後味がすっきりしないとか違和感を感じたら、今の味覚にあっていないのかもしれません。混じりけのない食品と比較してみるとよいですよ。
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本日の一杯 ☕
味覚をとぎすます
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日本の料理はどれもおいしいのだけど、
おいしすぎておしくないというか……。
野菜があまりとれないメニューが多いですね。
外国の方が言葉選びに苦戦しておられました。
わたしはその気持ちがとてもよくわかりました。
デパートの食品売場は華やかで、
各国の料理や凝った料理が並びます。
街の総菜店はリーズナブルで活気があり、
よい香りにひきよせられることも。
でも、毎日となると躊躇します。
その外国の方が、そう日本人に話すと、
「毎日デパ地下のお惣菜が食卓に並んだら
豪華で嬉しいけど!
毎日おいしすぎるのがどうしてダメなの?」
という人が多いそうです。
その方の国では、お店で売っている惣菜は家庭料理。
見た目のインパクトはありませんが、
種類が豊富で味付けがシンプル、そしてリーズナブル。
いろいろなものを少しずつ買って栄養のバランスも
とれるそうです。
そういうお店がたくさんあるから食べあきない。
日本は、おいしさを追求するあまり、
化学調味料の多用や、
添加物に頼ることも多いと感じます。
本当においしいものならよいのですが、
見せかけのおいしさに、ご注意を。
味覚を鈍らせてしまうのではないかと
思うのです。
おいしいものは、あきないと思います。
家庭の味にほっとすることがあるなら、
ありがたみがよくわかるはず。
家庭でレストランのように完璧な料理は、
めざさなくていい。
作るのが難しいすごくおいしいもの、
手のこんだものは、プロの料理を時々で、と思います。