なごみカフェ 

~豊かなこころで、シンプルな暮らし~

子どもは家が「国」

わたしは、幼い頃に母を病気で亡くし

「おふくろの味」を知りません。

それでも、父は料理が上手だったので、

家族で食卓を囲んでいました。

 

両親がいるのが当たり前という時代、

「欠損家族(※現在は差別用語とみなされる場合があります)」

といわれていました。

 

憐れんで涙する方もおられましたが、

わたしは、とても幸せでした。

 

家族が一緒に暮らす住まい。

それは、シェルターのように安全で、

あたたかく守られた「国」だったから。

 

f:id:nagomi_cafe:20200802151956j:plain

ひとりぼっち。そう思う方もおられるかもしれません。まわりに、こころを軽やかにしてくれるだれか、サポートしてくれるだれかが、きっといます。一息つけるあたたかい場所を、どうかみつけてくださいね。大人になっても、新しい「国」をみつけることはできるのですから。

 

*********************

 本日の一杯 

 境遇をうけいれる

*********************

子どもにとって、家族から学んだことは、

「絶対に正しい」のだと思います。

 

調理実習のとき、りんごの扱い方で、

ちょっとしたバトルがありました。

 

ある子は、

「最初に皮をむいてから切り分ける!」

といい、

 

ある子は、

「最初に切り分けてから皮をむく!」

といいます。

 

どちらも、理由は同じです。

 

「だってウチのお母さんはそうだから!!」

 

迷いなく言い切れることが、すごいと思いました。

父の料理はおいしいけれど、

母の料理と同じなのだろうか、と思っていたからです。

 

わたしは、様々な家庭から様々な方法を、

見聞きしたり教わったりしたので、

自然と生活スタイルに多様性が備わったようです。